溫総理は喜ぶべきデータについて、（１）改革開放以後、年平均9％以上の経済成長率を保ってきたこと（２）およそ5年にわたり、アジア金融危機の影響を受けたが、経済成長率は平均7.7％、昨年は8％に達したこと（３）現(xiàn)在の外貨準(zhǔn)備高が3千億ドルとなったこと――の3點を挙げた。

溫総理は「一方で、歐米のあらゆる先進國の労働人口が4億3千萬人のみであるのに対し、中國では7億4千萬人に上るほか、新たに毎年1千萬人の労働人口が増加している」と語った。また、一時帰休者や失業(yè)者の人數(shù)は1400萬人、都市に移った農(nóng)民の臨時就労者は1億2千萬人という具體的數(shù)字を挙げ、「中國は大きな雇用問題に直面している」と指摘。「中國の人口13億人のうち9億人が農(nóng)民。1人當(dāng)たりの年収が625元以下という、貧困から脫卻していない層は3千萬人に上る」と述べた。さらに625元という基準(zhǔn)は低すぎるという意見もあるとし、「もし825元を基準(zhǔn)に下としたら、農(nóng)村の貧困人口は9千萬人になる」とコメント。中國では東部と西部の経済格差は大きいが、これは概念として理解されているに過ぎないと語り、「中國沿海部の5?6省（直轄市）の國內(nèi)総生産（GDP）は、全國のGDP全體の5割を超えている。これらの數(shù)字は、（１）農(nóng)村問題（２）雇用?貧困人口問題（３）東部?西部地域の格差の問題――といった3つの問題を表している」と述べ、中國の総理としての責(zé)任を果たすのは決して容易なことではないと語った。

「人民網(wǎng)日本語版」2003年3月19日