1998年1月1日の國交樹立以來、中國と南アフリカの二國間経済?貿易往來が急速な発展を遂げている。2000年の両國間貿易額はわずか20億ドルであったが、2004年に59.1億ドルに達し、2005年には72.7億ドルへと飛躍し、5年前の4倍近くに急拡大した。現在、中國は南アフリカにとっての5番目の貿易相手國となり、南アフリカは中國のアフリカにおける最大の貿易相手國に飛躍を遂げ、中國南ア二國間貿易額は中國アフリカ間貿易額の5分の1を占めるに至っている。また、今年に入って以來、中國と南アフリカの経済?貿易協力には新たな変化が現れている。二國間貿易が引き続き急速な伸びを示していることと、二國間貿易の構造が互恵?相互補完という望ましい方向に向かっていることがそれである。
南アフリカ稅務貿易署の統計データによると、2006年1月～3月における中國南ア二國間貿易額は前年同期比37.5%増の105.13億ランドで、同じ時期の南アフリカの貿易総額1700.79億ランドの6.18%を占めるに至っている。そのうち、南アフリカの中國からの輸入額は同38.11%増の84.07億ランドで、対中輸出額は21.06億ランドで、同35.08%増。なかでも、中國の対南ア機械?電子製品の輸出額は35.41億ランドで、中國の対南ア輸出額の42.12%を占め、2005年上半期のそれの38.2%を上回り、中國の対南ア輸出において最も多い品目となっている。機械?電子製品の中で、自動データ処理設備および部品は南アフリカにとって中國からの輸入量が最も多い品目となっている。このほか、無線電話、ラジオ?テレビ送信設備および有線電話、電信設備などの輸入も速いペースで伸びている。2番目に多い品目は、繊維および紡績原料で、金額は14.23億ランドで、中國の対南ア輸出額の16.93%を占め、同21.7%増で、2005年上半期の17%よりやや低下し、2004年の80%の比率を大幅に下回ることになった。これは中國の対南ア輸出でハイテク技術製品の比率が年々上昇していることを物語っている。
また、これと同じ時期の南アフリカの対中輸出で最も多い品目は鉱物で、輸出額は9.56億ランドで、中國からの輸入額の45.39%を占め、2005年上半期の34.9%を上回り、これは自然資源が豊富という優位性が発揮されていることを意味しいる。上述の変化は、中國南ア間の輸出入貿易構造が互恵?相互補完という望ましい方向に向かいつつあることを表している。言うまでもなく、これは構造調整に取り組んでいる南アフリカの紡績業にとってもプラスとなろう。
中國稅関の統計データから見ると、2006年1月～4月における中國の対南ア輸出額は14.4億ドルで、前年同期比34.7%増となっている。南アフリカの対中輸出額は11.7億ドルで、同10.5%増。同じ時期の二國間貿易額は同22.7%増の26.1億ドルで、ほぼ2005年上半期の二両國貿易額の27.9億ドルに匹敵する。この勢いでいけば、2006年の二國間貿易総額は2005年の72.7億ドルを突破し、80億ドルの新記録になると予測されている。
中國と南アフリカの相互投資も増え続けている。2005年末現在、中國商務部が認可した中國側の対南ア投資額は2.5億ドルで、主に鉱産物、エネルギー資源、製造、加工などの分野に集中している。例えば、中國の一汽グループは南アフリカで工場を設立し、現在さらなる規模拡大を計畫している。安くて品質の良い海信テレビは現地消費者の間で人気を博していることから、海信グループはすでに資金を投入して現地工場の建設に取り組み始めている。同じ時期における南アフリカの対中契約ベース投資額は8.1億ドルで、実質投資額は3.5億ドル。南アフリカの対中投資分野は主にビール、港灣、冶金、化學工業および環境保護などである。
このほか、両國の観光分野における協力も大きなポテンシャルが秘められていると見られている。南アフリカには、恵まれた自然の景観と快適な気候に加え、政局が安定し、法律が整備されており、インフラも整っており、総じて言えば、南アフリカは観光?レジャーの理想的な場所である。
2001年に、中國が南アフリカを中國公民の団體旅行目的地に指定してから、南アフリカを訪れる中國観光客數は年々増加している。2005年には、南アフリカを訪れる外國観光客の數は740萬人の新記録となり、2004年比10.3%増となっている。この數字は世界観光業の平均5.5%の伸び率を大きく上回っている。その一方で、南アフリカを訪れる中國人観光客の數は、最も多い2004年においても、まだ51000人と少ないため、両國の観光市場は極めて大きな発展の可能性がと見られている。
中國南ア両國の経済構造面の相互補完性が高いことは、二國間経済?貿易協力の発展を加速させる上で、大きなプラス要因となる。中國南ア二國間友好協力は、大きなポテンシャルが秘められており、今後においてビジネスチャンスが無限に広がっていくと見込まれている。
「チャイナネット」2006年6月22日
