このほど次々と閉幕した各地の「二つの大會(huì)(人民代表大會(huì)と政協(xié)會(huì))」では、「幸せ指數(shù)」が議論の中でホットな話題となった。各地が新たな発展要綱や指標(biāo)を策定する際に、一つの変化が目立つことになった。それは、人々の生活と密接なかかわりのある諸問(wèn)題がますます重要な地位に位置づけられ、政策の策定もより多くの場(chǎng)合「民生」問(wèn)題をめぐってすすめられることになった。専門家たちは、公民の満足度や幸福感を政府の仕事を評(píng)価する最終的な基準(zhǔn)にすることこそ、「人間本位」という政府の執(zhí)政の中核的な理念の現(xiàn)れであると見(jiàn)ている。
注目される「新たしい指標(biāo)」
各地がそれぞれ可決した発展計(jì)畫(huà)の中で、省エネ、科學(xué)技術(shù)の進(jìn)歩、社會(huì)の発展などの面の新指標(biāo)が、工業(yè)増加額、第三次産業(yè)の増加額、社會(huì)消費(fèi)財(cái)小売総額、全社會(huì)固定資産投資総額、輸出総額、実行ベース外資利用額など従來(lái)の指標(biāo)に取って代わって政府の指標(biāo)システムに組み込まれることになった。
中央政府が「第11次5ヵ年計(jì)畫(huà)」案の中で提起した、エネルギー消費(fèi)が「第10次5ヵ年計(jì)畫(huà)」後期より20%低減するという目標(biāo)が、各地の計(jì)畫(huà)にも組み込まれている。上海市、浙江省、江蘇省、山東省、広東省などの地域は、それぞれの「計(jì)畫(huà)」の中で、GDPの成長(zhǎng)率を前の5カ年計(jì)畫(huà)期より低いものにし、リサイクル経済、グリーンGDPなどの指標(biāo)を評(píng)価システムに組み入れた。経済がすでに急速成長(zhǎng)期の入り口に差し掛かっている中部?西部地域の計(jì)畫(huà)も、「発展優(yōu)先で汚染対策を後回しにする」パターンから一変し、持続可能な発展の道を歩もうというはっきりとしたシグナルを示している。
「幸福感」、「満足度」の指標(biāo)が重視される
農(nóng)村の醫(yī)療?衛(wèi)生、都市部の住宅価格の高騰、入學(xué)難、診療費(fèi)の高騰、環(huán)境保全、治安など、人々の生活と密接なかかわりのある問(wèn)題は、地方の「二つの大會(huì)」で広く注目される問(wèn)題となり、「幸せ指數(shù)」の概念も人々の視野に入ってきた。
北京市統(tǒng)計(jì)局の崔述強(qiáng)局長(zhǎng)は、北京市は今年幸せ指數(shù)についての研究を繰り広げて幸福感指標(biāo)システムを確立し、調(diào)和の取れた社會(huì)の評(píng)価システムに組み入れることにしていると語(yǔ)った。
「民生」をめぐる指標(biāo)が目立つ
経済學(xué)者たちは、各地の経済の発展計(jì)畫(huà)の中で、経済の成長(zhǎng)率などについての指標(biāo)が減り、経済成長(zhǎng)の質(zhì)やメリットの分かち合い、健全で公平な公共サービスが重視されるようになっていることは、GDPを中核とする成長(zhǎng)方式がもはや「第11次5ヵ年計(jì)畫(huà)」期の主流でなくなることを示していると見(jiàn)ている。
上海市の計(jì)畫(huà)では、経済成長(zhǎng)率を「所期タイプ」(達(dá)成できるように努力する)の目標(biāo)に、民生に関する指標(biāo)を「制約タイプ」(政府がその実現(xiàn)を確保しなければならない)に分けている。たとえば、2010年までに、98%の市民がさまざまな社會(huì)保障を享受できるようにすること、10%の高齢者が社會(huì)化養(yǎng)老サービスを受けられるようになること、生活ごみの無(wú)害化処理率が80%を上回ること、大気の質(zhì)の優(yōu)良率が85%を上回ることなどの民生に関する指標(biāo)は全部「制約タイプ」の指標(biāo)に指定されており、経済発展をめぐる指標(biāo)の中で、エネルギー消費(fèi)原単位の低下のみが「制約タイプ」の指標(biāo)に組み入れられている。
また、「全社會(huì)の研究と開(kāi)発の面の経費(fèi)支出がGDPに占める割合」も各地の計(jì)畫(huà)の中で「制約タイプ」の指標(biāo)として組み込まれている。北京市は、2010年までにこの割合が6%に達(dá)し、ハイテク製品の輸出全體に占める割合が38%に達(dá)すること、江蘇省、山東省、上海市などは、科學(xué)技術(shù)の進(jìn)歩の経済成長(zhǎng)に対する寄與率が50%以上に達(dá)すること、などを計(jì)畫(huà)に組み込んでいる。専門家たちは、これは経済発展のパターンの粗放型から集約型への転換を表しており、科學(xué)技術(shù)の進(jìn)歩の寄與率が高ければ高いほど成長(zhǎng)方式の持続可能性が高くなると見(jiàn)ている。
「チャイナネット」2006年2月28日