――同書(shū)の日本での出版について、日本の國(guó)民はどのような反応を示しているか。

梅田氏：日本語(yǔ)版は6月2日に書(shū)店で発売されたが、反響は大きかった。初刷2萬(wàn)冊(cè)、増刷は1萬(wàn)5千冊(cè)を準(zhǔn)備している。普通は、社會(huì)科學(xué)系の書(shū)籍の初刷は2千冊(cè)程度だ。

――同書(shū)と、右翼的でない従來(lái)の歴史教科書(shū)との相違點(diǎn)は。

歩氏：われわれのこの本と、日本の従來(lái)の右翼的でない歴史教科書(shū)との最大の相違點(diǎn)は、その視點(diǎn)にある。日本一國(guó)を中心にしてはおらず、中日韓の3カ國(guó)を中心に、3カ國(guó)の近代史の発展過(guò)程と交流過(guò)程を記述した。われわれは、自國(guó)中心の記述方向を超え、さらに広い視點(diǎn)を提示したい。また、3カ國(guó)の歴史を記述すること自體が、視野が比較的広いということであり、3カ國(guó)の歴史の発展過(guò)程における重要な接點(diǎn)を客観的かつ科學(xué)的に描寫(xiě)するには、高い視點(diǎn)と正しい見(jiàn)方がより必要になる。

――同書(shū)は年齢はどれぐらいの子供に見(jiàn)せるものか。どうすれば日本の學(xué)校で同書(shū)が選ばれるだろうか。

栄氏：まず事実を1つ訂正しておくが、われわれの編集したこの本は教科書(shū)ではない。しかし、日本の教師が副読本として學(xué)校に紹介し、學(xué)生に読ませることができる。同書(shū)が対象とするのは中高生だ。しかし、他の年齢の人々が同書(shū)に興味を抱くこともあると思う。中國(guó)にとって言えば、同書(shū)はなおさら教科書(shū)とはならない。しかし、われわれは、同書(shū)が中高生以上の若者に対し、歴史理解への新たな視點(diǎn)を提供できることを願(yuàn)う。

梅田氏：同書(shū)の編集者は、中學(xué)生をターゲットに執(zhí)筆したが、一般市民向けのものでもあると考えている。一般市民の中には教師も含まれる。もし教師を通して學(xué)生に正しい歴史を説明することができれば、これこそがわれわれの期待することだ。ある大手出版社の統(tǒng)計(jì)によると、同書(shū)の読者層は30～50歳が多いとしている。また、高齢の読者が多いとする別の出版社の統(tǒng)計(jì)もある。われわれは、今後若い読者が増えることを願(yuàn)う。

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2005年6月10日